キップル・インダストリーのあとがき
動画とか、楽曲の世界観に関しての解説というか雑文。
2011/2/12のTumblrの投稿より一部改定。
コンセプト
可愛くて攻撃的でちょっとチクっと来るような、そんな曲を作ってみよう、と思ったら固めのシンセ盛りだくさんの高速四つ打ちポップが出来上がりました。
昨年末にKOMPLETE7をとうとう買ってしまったので、その練習も兼ねてます。例えば、シンセサイザーの音はベースもリードもパッドも全部Massive、ピアノはBerlin Concert Grand。あとは微妙にThe Fingerを使ってたり、一部のリバーブはREFLEKTORを使ってみたり。AUXバスにGuitar Rigを差すのはやや違和感ありましたが。単体で使えるようにしてくれれば良いのに…w
しかしこれだけのパッケージが6万円弱ってのは凄いですね。よほど尖った制作スタイルや環境じゃない限り、何も考えずに買っても良いレベルじゃないかと。製品版KONTAKTを持ってないと使えない廉価なライブラリが選択肢に入ってくるのも大きい。
元ネタ
キップル(kipple)については既に色々なところで解説されている通り。アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックの作品の中でもとりわけ有名であろう『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』に出てくる造語で「ダイレクト・メールとか、からっぽのマッチ箱とか、ガムの包み紙とか、きのうの新聞とか、そういう役に立たないもの」のことです。
タイトルは日本語にすると「ガラクタ重工」ってところでしょうか。歌詞については割とどうとでも取れると思うので、聴いて下さった人の判断で理解してもらえれば良いのかなと思ってます。
余談ですが、私がディックの名前を知ったのは聖剣伝説2が切っ掛けです。『最後から二番目の真実』とか『聖なる侵入』とか。
さらに脱線しますが、『アンドロイド〜』の文庫新装丁めっちゃカッコいいんですよね。手元に並べたくなります。