計画都市のあとがき
動画とか、楽曲の世界観に関しての解説というか雑文。
2009/12/30のTumblrの投稿より一部改定。
動画はQuartz Composerを使って制作しています。
左下の日付
これは単純に計画都市が刻んだ日数。
サビの「都市の台本が書き変わる」というのが、この都市のルールを表したもので、
- 夜明けとともに翌日の台本が作られて、人々は割り当てられた役割を台本通りこなしていく
- 人々には毎朝役割に沿った記憶が与えられて、台本の存在など知る由もなく生活している
という設定です。 こういうSFスリラー的な設定が好きなのです。
経過日数と単語は連動していて、その日に「僕」に割り振られた「役割」が胸元の単語です。
胸元の単語
以下の25種類あるはずです。
Anonymous(名無しさん)
People A/B/C/D(一般人A/B/C/D)
Joker(くだらない人間)
Clown(道化)
Poetess(詩人)
Old Person(老人)
Gentleman(紳士)
Lady(淑女)
Star(人気者)
Killer(殺人者)
Victim(被害者)
Runaway(逃走者)
BlackArtist(黒魔術師)
Chicken(臆病者)
Swindler(詐欺師)
Magician(奇術師)
Rash(向こう見ず)
Detective(探偵)
Princess(王女さま)
Ghostwriter(ゴーストライター)
Fool Hero(愚かな主人公)
Tragedy Heroine(悲劇のヒロイン)
下二つは文法/用法的には"Stupid Hero"、"Drama Queen"とでもすべきでしたが…。
歌詞について
1番、2番、大サビでフォーカスする役割が違います。
1番は上で言うところの「People A/B/C/D」、モブキャラにフォーカスした歌詞です。その日に都市が紡ぐ物語において特別な役割があるわけではなく、単に物語の添え物として結果を出せば良い人たちですね。
2番は「Runaway」にフォーカスしています。都市の仕組みに気付き逃げ出そうとしますが、「気付くところまでが台本だった」というオチです。
2番後のBメロ〜大サビは「Ghostwriter」です。この役割を与えられた人間が都市の台本を作っていて、唯一真実を知りうる人間です。が、結局夜が明ければ新たな記憶が与えられるので、知り得た真実は意味を失います。
こうして計画都市はその姿を保ち時を刻み続けるのです…。
この曲はmillstonesとしてVOCALOID楽曲を投稿するにあたってスマッシュヒットとなったもので、このサイトの名前の由来でもあります。
色々と思い出が深すぎる曲の一つ。
「セカイカタログ」でのアレンジ(2018年加筆)
この曲は「セカイカタログ」に収録するにあたってアレンジをしています。これはクオリティ的な問題というよりも、思い出の曲を目一杯おめかししてあげて送り出したいというか、そんな感じの気持ちによるものです。
大サビまではドラムの音色がちょっと今(当時の)っぽくなったぐらいですが、大サビからピアノが分散和音になって一気にエモい感じになります。今(2018年)聴いてもこのアレンジは正解だったかなと思っています。